クローン病第2世代

1999年にクローン病と診断されました。手術記、闘病記など綴っていきます。

2018年手術記2(オペ当日②~術後1日目)

手術当日(リカバリールームの夜)

手術後のリカバリールームで、麻酔の効果で寝たり目覚めたりを繰り返すうち、夜になりました。

何を隠そう、私はこの「リカバリールームで過ごす夜」が、術後に起こる出来事の中でもひときわ憂鬱なのです。

 

全身麻酔だと、手術終了後も麻酔が体に残って、歩くと転倒するおそれがあるため、1日ベッドで過ごす必要があります。

寝られるうちはまだいいのですが、そのうち目も覚めてきて、退屈するようになってきます。

 

しかし起きることができず、硬膜外麻酔のおかげで痛みはないものの、ドレーン、血圧計・酸素計やら尿道カテーテルやら、管だらけで身動きもままなりません。

昼はまだ、周りが慌ただしいので時間が早く過ぎるのですが、この状態で過ごす夜は苦痛でしかないのです。

 

 

リカバリールーム対策 

当方とてベテラン患者の端くれ。

あらかじめ、リカバリールームの夜対策として、家族に「スマートフォン・バッテリー・ポータブルwifi」を袋に入れたセットを渡し、枕元に置いておいてもらいました。

 

これで、radikoのタイムフリーで好きな番組を聴く・疲れたら寝るの繰り返しで、夜を乗り切ることに成功しました。

ちなみに、4年前の手術のときは、暇つぶしでパズドラを始め、リカバリールームで延々と最初にもらえるモンスターの吟味(リセマラ)をしていました。

*病院によっては、携帯電話厳禁の可能性もあるので、その場合は別の手段を考える必要があります。

 

ちなみに、隣のおばあさんが、かなりボケているようで、看護師さんを呼んで「トイレに行きたい」→看「おしっこはカテーテルがあるから大丈夫です」のやり取りを無限ループしていました。

翌日、看護師さんから「うるさかったでしょう」と言われましたが(隣は耳も遠かった)、まあいびきと並んで入院あるあるの一種ですね。

 

 

術後1日目の朝

長い夜も明け、歩いて病棟に戻ります。

手術前の栄養状態が良く(アルブミン4.2・TP7.9)、手術時間も短かったことと、硬膜外麻酔がよく効いていたので、この時点でもわりに安定して歩くことができました。

(これも手術のタイミング。術前の栄養状態で術後の辛さは大きく変わります。)

 

私は手術後、動けるようになったら、いつもまず歯磨きをします。

リカバリールームでは寝たきりのため、せいぜいうがい程度しかできず、1日過ごすと口の中がとっても気持ち悪くなるからです。

 

クローン病の人は絶食することが多いため、口の中、特に舌がすごく汚れるので、歯磨きはしっかりする必要があります。

食べてないのに口の中が汚れるって割に合わない気がしますが、噛まないせいで唾液が少なくなるんだそうです。

 

真っ白になった舌を磨きながら、

「人類の発明で、火の次に偉大なものは歯ブラシである」

なんてことを考えていました。

 

 

術後1日目は終了

歯磨きで口の中さっぱり。うがいも思う存分できて喉の渇きも治まりました。

リカバリールームでは、寝ながらの無理なうがいしかできなかったので)

 

もちろんまだ絶飲食ですが、今回は絶食期間が短いこともあり、この段階ではとても食欲は湧きません。

硬膜外麻酔のおかげで、痛みをあまり感じないので、なるべくたくさん動く・歩くようにします。

 

だいたい術後3日目くらいに硬膜外麻酔を使い切るので、そうなると痛みで動きづらくなります。

そのため、1日目~2日目にどれだけ歩けるかが勝負という気がします。ここで腸が動くようになれば、あとは退院まで順調に行くことが多いです。

 

 

このようにして、術後1日目が終わりました。