クローン病第2世代

1999年にクローン病と診断されました。手術記、闘病記など綴っていきます。

特定疾患受給者証が更新されましたが。。

受給者証が届く

10月も近く、特定疾患受給者証の期限が迫ってきたところ、新たな受給者証が届きました。

(正確には「特定医療費(指定難病)受給者証」とあります。わかりにくいですね)

 

私の住んでいる横浜市では、今回の更新から、特定疾患の所管が神奈川県から横浜市に移りました。

患者側としては、受給者証の色が変わりサイズが大きくなった程度で、更新手続(の面倒さ)にも大差なく、特に何か変わった実感はありません。

中の人は大変だろうな~、と更新申請のときに何となく思った程度です。

 

ところが。。

 

 

上限額が上がっている??

よく見ると、自己負担の上限月額が、2万円ではなく3万円となっています。

驚いて更によく見ると、申請したはずの「高額難病治療継続」が非該当となっていました。

 

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「高額難病治療継続」の要件は、

>この特定への変更申請日の直近12か月(申請日の属する月を含む)のうち、指定難病に係る医療費総額(10割)が5万円を超える月が6か月以上ある方

 

これまた恐ろしくわかりにくいですが、クローン病で、エレンタールかレミケードをしていて、更新申請までの1年で通院月が6か月以上あれば、要件を満たします。

私も、改めて確認しましたが、6か月要件は満たしており、申請書の◯印のつけ忘れもありませんでした。

 

 

不服申立ては(一応)できます

上限額2万円でもなかなか大変なのに、3万円となると、2か月に1回通院した場合、1年で6万円もの負担増になります。

 

受給者証には、

>この決定に不服がある場合には、この決定があったことを知った日の翌日から起算して3か月以内に、横浜市長に対して審査請求をすることができます

とあります。

 

審査請求なんて物騒なことは、できればしたくないのですが、理由もわからず1年6万円の負担増を飲めるほど太っ腹でもありません。

また、仮に審査請求が認められたとしても、その間の受診料差額を還付請求するとなると、非常に頭が痛いのですが、致し方ありません。

 

とはいえ、万が一何かの間違いという可能性もあるし、そもそも審査請求のやり方もわからないので、週明けに役所に電話することにしました。

 

 

あっさり手違いが認められた

役所の電話はずっと話し中だったのですが、何とか電話に出てもらい、事情を説明しました。

すると「こちらの入力ミスの可能性があるので、確認して折り返します」とのこと。

 

役所が「入力ミスの可能性がある」なんて、珍しいこともあると思っていると、

(役所のミス自体が珍しいのではなく、それを認めることが珍しいという意味です)

 10分後に折り返しがあり、「入力ミスだったので新しい受給者証を送る。古い方は恐縮ですが送り返してください」とのことでした。

 

あっさり手違いが認められて、2度びっくり。

審査請求まで覚悟した身としては拍子抜けですが、とにかく3万円の自己負担は避けられるようです。

 

 

手違いの原因は

今回の手違いの原因が、神奈川県から横浜市への所管移行にあることはほぼ間違いないでしょう。

 

申請のときは他人事でしたが、中の人だけの問題ではなかったということです。

役所の電話が話し中だったのも、同じような問い合わせがあったからでしょう。

 

 高額難病だの軽症かつ高額だの、制度が変わってからの特定疾患は申請も一苦労ですが、受給者証が届いても要確認ということになりますね。

今回の所管移行のようなケースは稀だと思いますが、間違いが起こらないとも言い切れません。

 

横浜市では、手違いはどう考えても私だけではないはずですから、中の人が対応に要する労力は大変なものでしょう。

制度がころころ変わって被害を受けるのは、患者だけではないようなのでした。